ELM327について

   

ELM327とは

ELM327は車のOBD2診断コネクタから車のさまざまなデータを読み出す機器です。
OBD2診断コネクタは車のECUとつながっているため、正確な値を得ることが出来ます。
ELM327以外にもOBD2機器はありますが、一番安価で入手しやすいのがELM327です。
ELM327+Android無料アプリの組み合わせは最安の燃費計・追加メーターになります。

OBD2診断コネクタはほとんどの車で運転席の足元のあたりについています。
OBD2コネクターの場所一覧(pdf)
↑別のOBD2機器の資料ですが、参考になります。
調べたい車種の「OBDI2 コネクタ 装着位置」の番号と1ページ目の図の番号からおおまかなOBDIIの差し込み口の場所が分かります。


OBD2とは

1996年(H8年)以降、アメリカで販売する車に義務付けられた規格です。

日本では2002年ごろからOBD2コネクタが付き始め、
新型車は2008年(H20年)10月、販売継続車は2010年(H22年)9月からOBD2が義務付けられました。
この義務化を発表する告示は2006(H18)11月1日に発表されているため、
それ以降の新車、マイナーチェンジ車(後期モデルなど)は、義務化を見据えて
OBD2に対応している可能性があります。
参考資料:高度な車載式故障診断装置に関する座談会(pdf)
       第9次交通安全基本計画(中間案)に対する意見(pdf)
    
ちなみに欧州では2001年から義務化。
中国では2006年12月から、韓国では2007年1月から、
OBDコネクタがついていない車の販売を禁止されています。

ただし、コネクタがOBD2でも、さまざまなプロトコルがあり、独自プロトコルもあるため、
OBD2コネクタがあっても、すべての車で機器が使えるわけではありません。




ELM327対応車

結局のところ、どの車でELM327が使えるかということですが、
アプリのレビューやみんカラなどの情報をもとにELM327対応情報を独自にまとめてみました。
ELM327対応リスト

また、ELM327の動作確認リストを作っていらっしゃるサイトのリンクも載せておきます。
ELM327 動作確認リスト

ホンダとマツダ、外車ならコネクタさえあればほとんど対応。
それ以外の国産メーカーはH20年以降本格的に対応し始めています。

       
ホンダとマツダは早くから海外モデルを生産しており、OBD2が義務付けられた海外でも販売できるように国内で販売する車にもOBD2を搭載しているということが考えられます。

ELM327の種類

ELM327にはUSB、Bluetooth、WiFiなどのタイプがあり、取得したデータをどのように転送するかに違いがあります。
Androidのアプリで使う場合にはBluetoothで転送するものを使用します。
iPhone、iPadはBluetooth版に対応しておらず、WiFiタイプを使用します。
大きさも数種類あり、OBD2コネクタがアクセルペダルなどの近くで干渉する可能性がある場合は小さなものを選びます。
若干ですが小さいほど値段が高い傾向があります。
また、普及していないせいか、Wifi版のほうが高めです。


ELM372対応アプリ

Android用

Android(Bluetooth版)では以下の無料アプリがあります。

燃費View
 
燃費viewはリアルタイムで燃費を見れるだけでなく、ガソリン単価から、消費金額をリアルタイムで表示してくれるアプリです。そのほか、速度、加速度、MAF、空燃比の表示にも対応しています。

Torque Lite(英語)
  
Tolque Liteは速度、加速度、回転数などの情報をグラフィカルなメーターで表示するアプリです。無料版は英語ですが、有料版のTorque Proは日本語に対応しています。



iPhone/iPad用

iPhone系向け(Wifi)用では有料版となりますが
DashCommand(¥735)


Rev(\3450)

といったアプリがあります。


ELM327の入手方法

店頭ではなかなか売られていないので、インターネットで入手するのが一般的です。
最近は安くなってきて、Amazonや楽天で中国製の安いものがAndroid版であれば2000円以下で手に入ります。
AndroidではBluetooth版、iPhone/iPadではWifi版の対応となっているので注意してください

Android用
Amazon ELM327の最安値

楽天 ELM327の最安値

iPhone/iPad用
Amazon ELM327の最安値

おまけ:ELM327にスイッチを取り付けてみた

ELM327を取り付けて誰もが思う疑問。

「ずっとELM327の電源ランプついてるけどバッテリー上がらないのか?」

OBD2のコネクタに来ている電源はACC線ではなく、バッテリーから直で来てるので常時電流が流れています。
そしてELM327にスイッチみたいなものはついていません。
微々たる電流ですが、バッテリー容量の小さい小型車で長期運転しない場合は要注意です!

そこで、多くの先駆者の方々を真似てスイッチを取り付けてみました。
↓今回使用したスイッチはこれ


電源ON-OFFに連動して2段階の明るさでLEDが点灯する少し高機能なスイッチ。
※今回はその高機能な部分は使っていません(汗)

もっと安物のスイッチや壊れたおもちゃなんかのスイッチでも出来るはず。


1、まず、ELM327のラベルをはがして4つのねじを外します。





2、次に、コネクタ部分を内側から見て一番右下の導線にスイッチを割り込ませます。
導線にうまく絡めて接続してもいけると思いますが、念のため今回ははんだ付けしてます。




3、あとは適当にスイッチの線を通す穴をあけて、蓋を閉めれば完成!



完全に車に固定してしまうなら、スイッチのLED用の線に車のACC線をつなげば、高機能なLEDがうまく
点灯するはずです。
今回はほかの車でも使うため、LEDはつけていません。




ちなみに↓のタイプのサイズまではラベルをはがしてねじを外して同様にスイッチ取り付け出来ます。


それ以下のサイズのものはねじがなく、接着されている隙間をカッターナイフなどでこじ開れば分解出来ますが、中に導線がないため、スイッチを割り込ませるのが難しいです。


    
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